不飽和アルデヒドの分解は光触媒によって発生する活性酸素で可能!

投稿日: / 最終更新日:

炭素は他の原子とくっつく手が4つありますが、炭素と炭素が2つ、もしくは3つでくっついている物質を、不飽和アルデヒドといいます。

2つの手でくっつくことを二重結合、3つの手でくっつくことを三重結合といいます。

不飽和アルデヒドはたくさんの種類がありますが、有名なものは加齢臭の原因となっているノネナールです。ノネナールの化学式は「C9H16O」です。ノネナールの構造は、次の図のようになります。

2-ノネナールの構造

炭素の一部(右側)が二重結合しています。

ちなみに、ノネナールは加齢臭の原因物質の一つです。

不飽和アルデヒドの分解は、実は光触媒によって比較的簡単にできます。

光触媒とは、光が当たると触媒効果を発揮し、触れるものを酸化分解する性質があります。不飽和アルデヒドが、光が当たって活性化している光触媒に触れると、不飽和アルデヒドを酸化分解し、水と二酸化炭素になります。

その理由は、光触媒が生み出す活性酸素にあります。光触媒に光が当たると、電子が飛び出します。その電子が空気中の酸素や水を化学変化させて、OHラジカルなどの活性酸素が生み出されます。活性酸素が不飽和アルデヒドに触れると、不飽和アルデヒドを酸化分解します。

光触媒からOHラジカルが発生する仕組み

不飽和アルデヒドは匂いがしますが、匂いを根本的に分解できます。

さらに、光触媒は不飽和アルデヒドを分解しても劣化しないため、光が当たりさえすれば、不飽和アルデヒドを分解し続けることができます。

ノネナールに似た物質として、ヘキサナールといった草の匂いの元と言われる物質もあります。光触媒でノネナールが分解できますから、ヘキサナールも分解できると思います。

不飽和アルデヒドの匂いでお困りの企業様は、弊社までお気軽にご相談ください。

この記事の著者/責任者

株式会社イリス 代表取締役 島田 幸一 (Shimada Koichi)

島田幸一

私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。

運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。

現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。

その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。