光触媒成分として利用される酸化チタンには、結晶構造の種類がいくつかあります。
- アナターゼ型
- ルチル型
- ブルッカイト型
難しい用語がついていますが、宝石に詳しい方は、聞いたことのある名前なのではないでしょうか?
私はルチルクォーツが好きで、1つ丸い玉を持っています。
酸化チタンは、金属のチタン原子と酸素が2個くっついたものです。それがいくつか結合して、結晶をしています。
光触媒には、アナターゼ型が利用されています。
そして酸化チタンの中には、結晶になっていないものもあります。その酸化チタンのことを、「アモルファス酸化チタン」といいます。
アモルファス酸化チタンは、光触媒としての効果がありません。
そして、アモルファス酸化チタンは水の中に分散した液体(酸化チタン分散液)は、乾燥させるとカチカチに固まる性質があります。
その性質を利用して、アモルファス酸化チタンを接着成分とした、光触媒コーティング剤が製造されています。
つまり、光触媒(アナターゼ酸化チタンなど)とアモルファス酸化チタンを混ぜた液剤をつくり、壁面などに塗布して乾燥したら、光触媒が塗布面に強固に付着するわけです。
弊社もこの手法にて光触媒コーティング剤を製造しています。
このような、接着成分にアモルファス酸化チタンを用いた光触媒コーティング剤は、有機溶剤やアルコール類、樹脂などを利用していませんから、完全な無機塗料として製造することができます。
製品によっては、匂いはありませんし、塗布しても透明な塗布も可能になります。
弊社が製造・販売している光触媒コーティング剤の一覧は、「業務用光触媒製品」をご覧ください。
この記事の著者/責任者
株式会社イリス 代表取締役 島田 幸一 (Shimada Koichi)

私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。
運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。
現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。
その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。

