Fフォースター（F☆☆☆☆）とは、ホルムアルデヒド対策をしている建材の認定です。
「わが家は、Fフォースターの建材を使っているから、ホルムアルデヒドは出ない」と思っていらっしゃる方もいますが、ホルムアルデヒドは出るものもあります！
「ええ？Fフォースターは、ホルムアルデヒド対策をしている建材じゃないの？」ということですが、確かに対策はなされていると思いますが、ホルムアルデヒドが出ないわけではないのです。
その理由は、Fフォースターの認定にあります。
Fフォースターの精度は次のような基準があります。
| ホルムアルデヒドの発散速度 | 建築材料の等級 |
|---|---|
| 0.12mg／m2h | 無等級 |
| 0.02mg／m2h超 0.12mg／m2h以下 | F☆☆ |
| 0.005mg／m2h超 0.02mg／m2h以下 | F☆☆☆ |
| 0.005mg／m2h以下 | F☆☆☆☆ |
ホルムアルデヒドの発散速度とは、ホルムアルデヒドがどれくらいの速度で揮発してくるのかを表したものです。単位は「mg／m²h」ですが、これは面積が1m²の建材から、1時間当たりに、何mg出てくるのかを表すものです。
Fフォースターの「0.005mg／m²h以下」とは、「面積が1m²の建材から、1時間当たりに出てくるホルムアルデヒドが、0.005mg以下である」というものです。
つまり、ホルムアルデヒドが少しだけですが、出てくるものでもFフォースターを取得することができます。
Fフォースターの認定には、他にも課題があります。
それは、対象としている化学物質がホルムアルデヒドだけだということです。
ですから、「ホルムアルデヒドは出ませんが、他の化学物質はたくさん揮発します」という建材でも、Fフォースター認定を取得できてしまうのです。
Fフォースター認定の建材だけで建てた新築住宅であっても、玄関を入ったときに、化学物質の匂いや新築特有の匂いがすることがあります。それは、ホルムアルデヒドは少しだけでも、他の化学物質の匂いがしている場合もあります。
そのようなFフォースター認定の建材を使用している新築住宅の匂いを消臭する場合は、ホルムアルデヒド対策ではなく、いろいろな化学物質の対策が必要になります。
新築住宅のいろいろな化学物質の対策なら、イリスまでお気軽にご相談ください。
