食品工場では、水蒸気が発生して、天井や壁、エアコンの中などがカビだらけになっているところもあります。
コンビニのお弁当を委託製造している工場でも、カビが問題となって、コンビニ側からの指摘で製造できなくなるケースもあるようです。
食品工場では、天井や壁面のカビ対策は、対策すべきかの検討どころではなく、必須レベルだと言えます。
食品工場では、いろいろなカビ対策を行っていると思いますが、製造した食品から重金属や化学物質が検出されてはいけませんから、防カビ成分を選ぶ必要があります。
そういった中で、防カビ力の高い光触媒「銅ドープ酸化チタン」をご検討いただけたらと思います。
銅ドープ酸化チタンとは、酸化チタン結晶の表面に酸化銅を結合させたものです。
酸化チタンは防カビ効果なし
酸化チタンと言えば光触媒の一種ですが、紫外線が当たることによって防カビ効果が発生します。
ところが、食品工場内では、紫外線がほとんどありませんから、酸化チタンを使っては、紫外線ランプが当たっているごく一部を除いて、カビ対策はできません。
そこで、酸化チタンに銀イオンや銅イオンなどの金属イオンを混ぜた液剤を利用している施工業者もあるようですが、金属イオンは流れ落ちていきやすい性質があるので、効果の持続期間が短いです。
さらに、酸化チタンは紫外線が当たらないと効果がありませんから、「銀イオンや銅イオンだけを塗布した方が良いんでは?」と感じるほどです。
そこで、銅の微粒子を混ぜている酸化チタン液剤もあるようですが、銅がイオン化するためには、酸化チタンが活性化しないといけませんから、結局のところ酸化チタンに銅の微粒子を混ぜたものも、効果が弱いと言えます。
これらのハイブリッド酸化チタンは、防カビ効果が無いとお考えください。
銅ドープ酸化チタンの防カビ効果
ハイブリッド酸化チタンと比べて、銅ドープ酸化チタンはどうかと言いますと、要するに「防カビ効果が高い」ということです。
その理由は、酸化チタンに結合されたナノレベルの酸化銅が、補触媒の効果を発揮して、酸化チタンが食品工場内の蛍光灯の光でも効果を発揮し、防カビができます。
さらに、ナノレベルの酸化銅は、それ自体が触媒効果があるので、光が当たっていなくても防カビ効果を持ちます。
そのダブル効果によって、高い防カビ力が得られます。
銅ドープ酸化チタンの利用方法

銅ドープ酸化チタンの利用方法は、銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング剤を、食品工場内の壁や天井など全体に塗布します。
使用する液剤は、弊社製品であれば屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)です。
屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)の塗布は、専用のスプレー装置(ABAC温風低圧塗装機)を用いて行います。
次の写真は、ABAC(アバック)温風低圧塗装機SG-91です。

食品工場の防カビ施工事例

食品工場の防カビ施工事例はいくつかございます。
この写真は、パン工場のエアコンの内部に、銅ドープ酸化チタンを塗布しているようです。
エアコン内部にカビが発生して、工場内にカビを振りまいている状態でした。
工場内全体のカビの量を抑えるために、エアコン内部に屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)をを塗布させていただきました。
他の事例でも、スタッフたちが使用する事務所や休憩室に、銅ドープ酸化チタンを塗布したり、掃除用として銅ドープ酸化チタンを使った業務用抗菌消臭剤(BRE025-AB2)をご利用いただいている食品工場もあります。
銅ドープ酸化チタンを使った防カビコーティング施工なら、イリスまでお気軽にご相談ください。


