光触媒とは、光が当たることで、抗菌ができる成分のことです。
光触媒にはいろいろな種類があり、もっとも利用されているものが酸化チタンです。
酸化チタンは、紫外線が当たったときでないと効果がでませんから、蛍光灯や白色LEDでは抗菌ができません。
光触媒を使って、室内を抗菌するためには、蛍光灯や白色LEDで効果のある光触媒の種類を選ぶ必要があります。
蛍光灯や白色LEDで抗菌ができる光触媒の種類
蛍光灯や白色LEDで抗菌ができる光触媒の種類は、次のものがあります。
- 銅ドープ酸化チタン
- 窒素ドープ酸化チタン
- 酸化タングステン
これらの光触媒成分は、紫外線でなくても、蛍光灯や白色LEDで抗菌ができます。
銅ドープ酸化チタンとは、酸化チタンと酸化銅を結合させた成分です。ドープとは「結合させた」という意味で、難しい用語では「担持」といいます。ですから、銅ドープ酸化チタンは、別名として「銅担持酸化チタン」とも言われます。
窒素ドープ酸化チタンも、酸化チタンに窒素を結合させたものです。
酸化チタンは、紫外線にしか反応しませんが、銅や窒素などの別の物質を担持させることで、蛍光灯や白色LEDから出る光でも、抗菌力を出すことができます。
酸化タングステンは、何も担持させなくても、蛍光灯や白色LEDの光で抗菌ができます。
抗菌力の高さは異なります
さて、上記3種類の光触媒は、蛍光灯や白色LEDで抗菌ができるのですが、強さが異なります。
例えば、窒素ドープ酸化チタンや酸化タングステンは、手術室並みの明るさがないと、抗菌力を発揮しません。
ですから、窒素ドープ酸化チタンや酸化タングステンは、実質的に室内では効果が無いと言えます。
それに対して銅ドープ酸化チタンは、薄暗い部屋でも抗菌力を発揮します。薄暗い部屋で、各種光触媒成分の効果の高さを比較すると、
夜のトイレとか、リビングとかの抗菌をするのであれば、銅ドープ酸化チタンでないと効果がありません。
部屋の中の抗菌は、「銅ドープ酸化チタン」と覚えておいてください。
