新築住宅を建てたときや、新車を購入した後は、ホルムアルデヒド濃度が気になるかたもいらっしゃることでしょう。
ホルムアルデヒドはシックハウスの原因物質と広く知られているので、「除去したい」と考えることは、一般的なことだと思います。
ホルムアルデヒド濃度の測定方法
室内のホルムアルデヒド濃度を測定する方法は、測定器を利用しますが、弊社ではハンディータイプの測定器の利用を、施工代理店に推奨しています。
次の写真は、私の自宅のホルムアルデヒドとTVOC濃度を測定したものです。この測定器は、Amazonで購入しました。

さて、ホルムアルデヒド濃度ですが、私の自宅で測定したときは0.044mg/m³です。この数値は、厚生労働省の指針値「100μg/m³」よりも1/2ほどの濃度ですから、指針値以下です。
TVOCとは、トータルの揮発性有機化合物(VOC)のことで、厚生労働省の指針値は400μg/m³ですから、こちらも指針値の1/2以下です。
ホルムアルデヒドはVOCの一種ですが、VOCには100種類とも200種類とも言われているので、それをトータルで測定するわけです。
測定にはこのような測定器を必要としますが、新築特有の匂いや新車特有の匂いがしていたら、ホルムアルデヒド濃度、もしくはTVOC濃度が指針値を上回っている可能性が高いと思います。
ホルムアルデヒド除去方法
ホルムアルデヒド除去方法ですが、基本は換気です。
新築戸建てを建てると、24時間換気が義務付けられていますが、換気は有効です。
住環境によっては、換気ができない場所もあります。そういった場合には、別の方法でホルムアルデヒドやVOCを除去する必要があります。
その方法には、吸着と分解の2種類あります。
吸着とは、ホルムアルデヒドなどのVOCを吸着して除去する方法です。活性炭や専用の吸着剤といったものがあります。
分解は、ホルムアルデヒドなどのVOCを分解する方法です。
どちらも一長一短ありますが、一般のご家庭では、現実的に銅ドープ酸化チタン光触媒による分解をおすすめします。
吸着の場合は、ホルムアルデヒドの室内濃度を下げるのに時間がかかるので、しっかりとホルムアルデヒドを除去したい場合には、部屋中に除去剤を設置する必要があります。
住宅の施工方法としては、壁の中に活性炭を練り込む方法もありますが、すでに建っている建物には施工ができませんし、活性炭がホルムアルデヒドなどのVOCを吸着するのに限界があるので、取り換える必要がありますから、現実的ではありません。
銅ドープ酸化チタンによるホルムアルデヒドの除去
銅ドープ酸化チタンとは、酸化チタンに酸化銅を結合させた光触媒のことです。
銅ドープ酸化チタンを使った液剤を、部屋中に塗布しておくことで、銅ドープ酸化チタンが壁などから出てくるホルムアルデヒドといったVOCを分解してくれます。
また、銅ドープ酸化チタンは、他の光触媒では分解が難しい、トルエンやキシレン、スチレンといった芳香族化合物も分解できます。
ですから、ホルムアルデヒドだけでなく、いろいろな種類のVOCを分解除去するなら、銅ドープ酸化チタンをおすすめしています。
銅ドープ酸化チタンを使ったVOC対策の施工方法は、「VOC対策のためのコーティング施工の流れ」をご参照ください。


