新築住宅を建てたり、新築マンションを購入したり、リフォームをした後、あるいはオフィスでも新しい物件に入居したときには、室内の化学物質の濃度が気になる方は多いと思います。
建物に使用された新建材や樹脂パネルといった建材、接着剤、パッキンといったものから、化学物質のガスが出てくるので、それらのガス濃度が一定期間の間、高くなり、新築特有の匂いがしたり、場合によっては気分が悪くなったり、頭痛がしたりする人もいます。
そのような、室内に揮発してくる化学物質のことを、揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds)といいます。
新築でなくてもVOC濃度が高くなることがある
先日、お客様とのミーティングに東京の日本橋に行ったのですが、少し時間があったので、とあるチェーン店に入ってパソコンを開いて仕事をしていました。
店内のスタッフがオーブンを起動させて調理していたのですが、店内が煙たくなり、目がしょぼしょぼしたので、たまたま持っていたハンディータイプのVOC濃度測定器を起動させてみました。
その結果が、次の図です。

この測定器は、ホルムアルデヒド濃度とTVOC濃度を測定することができます。TVOCとは、トータルVOC濃度のことで、VOCにはホルムアルデヒドをはじめ、たくさんの種類がありますが、それらをトータルで測定したものです。
厚生労働省の指針値では、次のような基準があります。(厚生労働省ホームページ「室内空気中化学物質の室内濃度指針値について」を参照)
- ホルムアルデヒド濃度=100μg/m³
- TVOC濃度=400μg/m³
この指針値と比較すると、ホルムアルデヒド濃度は3.5倍以上、TVOC濃度は4倍以上になっています。
店内にいたら身体に悪そうだったので、打ち合わせ時間から少し早かったのですが、店を出ることにしました。
このように、新築の建物でなくても、VOC濃度が高くなることもあります。
光触媒コーティング施工でVOC対策する方法
室内を光触媒コーティング施工して、VOC対策する方法について、ご説明いたします。
光触媒コーティングとは、光触媒を使ったコーティング剤を、室内全体に塗布して、光触媒の効果でVOCを分解し、室内濃度を下げる方法です。
そのコーティング剤のことを、光触媒コーティング剤や光触媒コーティング液剤といい、水のような粘性の塗料です。
光触媒といっても、いろいろな種類があります。
室内で利用される光触媒の主な種類は、次のものがあります。
- 銅ドープ酸化チタン
- 窒素ドープ酸化チタン
- 酸化タングステン
これ以外にも種類がありますが、ほとんど効果の無い、もしくはまったく効果のないものですから、省きたいと思います。
さて、これらの中でVOC対策としてもっとも効果的な光触媒は銅ドープ酸化チタンです。
なぜ、銅ドープ酸化チタンがもっとも効果が高いのかといいますと、銅ドープ酸化チタンだけが、いろいろな種類のVOCを分解する性質を持っているからです。
銅ドープ酸化チタンだけが分解できるVOCの種類
光触媒でもっとも効果が高いものは、酸化チタンです。酸化チタンに紫外線を照射すると、化学物質を分解する高い性質を持つことが知られています。
ちなみに、酸化チタンは紫外線が当たったときでないと効果が発揮されませんから、室内利用には不向きです。
芳香族化合物の中で、VOC対策として弊社によくご相談をいただくものは、
- トルエン
- キシレン
- スチレン
これらは、酸化チタンに紫外線を照射しても、分解することができません。
それに対して銅ドープ酸化チタンは、これらを分解する性質があります。その理由は、酸化チタンに結合されたナノサイズの酸化銅にあります。
酸化銅が補触媒としての効果を発揮し、酸化チタンの効果を飛躍的に高め、ベンゼン環をも酸化分解するようです。

ところが、そういった酸化チタンでも分解できないものが、芳香族化合物と言われるベンゼン環を持つ化学物質です。
銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング剤

銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング剤は、弊社製品であれば、屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)です。
この製品は、銅ドープ酸化チタンを利用しているので、VOCの分解に適しているだけでなく、完全な水性塗料で、無機成分しか使用していませんから、VOC対策として適しています。
屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)の塗布は、専用のスプレー装置を用いて行うので、施工は弊社、もしくは弊社製品を扱う施工代理店まで、ご依頼ください。


