可視光応答型光触媒とは?
光触媒には、いろいろな種類があります。その分類として、可視光応答型光触媒という名称があります。
可視光応答型光触媒とは、目に見える光で応答する光触媒のことです。
もっとも多く利用される光触媒は、酸化チタンです。酸化チタンは、紫外線が当たることで効果を発揮する性質があります。ですので、紫外光応答型光触媒の一種です。
ほとんどの光触媒は、可視光応答型光触媒と紫外光応答型光触媒に分類されます。
さて、可視光応答型光触媒には、コーティング剤として実用化されている種類は、次のものがあります。
- 銅ドープ酸化チタン
- 窒素ドープ酸化チタン
- 鉄ドープ酸化チタン
- 酸化タングステン
これらすべては、可視光応答型光触媒の一種です。
ドープの意味
これらの名称を見ると、「ドープ」という言葉が用いられています。
ドープとは、「添加した」とか「結合させた」という意味になります。
名称が「ドープ」となっているものは、すべて酸化チタンです。酸化チタンは、紫外線にしか応答しませんが、それを可視光でも応答させようということで、別の物質を「ドープ」しているわけです。
ドープの意味はもともと「添加した」という意味なのですが、光触媒の場合には、混ぜ合わせるだけでは、酸化チタンが可視光応答型に変化するわけではありません。酸化チタンに、銅や窒素などを結合させることで、可視光応答型光触媒になります。
つまり、光触媒のドープには、「結合させた」という意味になります。
これを別の専門用語を用いると、「担持」と言われます。
ですから、銅ドープ酸化チタンは、別名として「銅担持酸化チタン」とも言われます。どちらも同じ光触媒です。
可視光応答型光触媒の中でもっとも効果が高いものは?
上記の可視光応答型光触媒の中で、もっとも効果が高い光触媒の種類は、銅ドープ酸化チタンです。
銅ドープ酸化チタンは、可視光応答型光触媒としての性質だけでなく、添加されたナノサイズの酸化銅による触媒効果が加わり、それらの相乗効果によって、高い効果が得られます。
そのようなことで、銅ドープ酸化チタンは弱い光でも高い効果を発揮するので、薄暗い場所では、銅ドープ酸化チタンを使った弊社製品は、他社の製品よりも10~20倍ほどの効果があります。

ですので、室内利用や衣類、自動車の車内への利用は、銅ドープ酸化チタンが重宝されています。
さらに、一般的な光触媒は、光が当たらないと効果が発揮されませんが、銅ドープ酸化チタンだけは光が当たっていなくても効果があります。
弊社は、銅ドープ酸化チタンの製造特許を持っているので、弊社に「銅ドープ酸化チタンを使った抗菌剤を開発したい」「銅ドープ酸化チタンを加工した製品を開発したい」ということで、よく共同開発のご相談をいただいています。
銅ドープ酸化チタンを使った製品開発も、弊社までお気軽にご相談ください。

