光触媒を利用する方法には、光触媒塗装と光触媒コーティング、光触媒スプレーの3種類があります。
光触媒塗装とは、光触媒が添加されたペンキのような塗料を利用する方法です。この塗料のことを、光触媒塗料といいます。
光触媒コーティングとは、光触媒が添加された液剤を、専用のスプレーガンで塗布する方法です。この液剤のことを、光触媒コーティング剤といいます。
光触媒スプレーは、光触媒コーティング剤と似ていますが、接着成分が入っていない製品です。
外壁利用での効果の高さ
光触媒塗装と光触媒コーティングは、外壁に利用する場合には、どちらも効果に違いはありません。効果の高さは、比べたわけではありませんが、光触媒コーティングの方が効果が高いように思います。
その理由は、光触媒塗料は塗料の中に光触媒成分を入れてしまうので、光触媒成分が表面に出てきているものだけが効果を発揮します。そのため、多くの光触媒成分が効果が無いので、光触媒の添加量の割に効果が弱くなります。
光触媒コーティングは、膜厚がナノサイズですから、光触媒成分の添加量が少なかったとしても、多くの割合が表面に出てくるので、効果が高いと思います。
室内利用での効果の高さ
光触媒塗料を室内にて利用することは、ほとんどありませんが、仮に室内で利用しても、抗菌や消臭といった効果はありません。
その理由は、光触媒塗料に利用されている光触媒成分が、酸化チタンだからです。
酸化チタンは、紫外線が当たることで抗菌や消臭ができますが、室内には紫外線がほとんどありませんから、酸化チタンは効果を発揮しません。
光触媒コーティングの場合は、酸化チタンを使ったものは同様に効果がありませんが、弊社が扱っている銅ドープ酸化チタンのように、可視光応答型光触媒を利用した光触媒コーティング剤であれば、室内でも効果があります。
効果の高さで言えば、銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティングをおすすめします。
効果の持続期間
光触媒塗装も、光触媒コーティングも、どちらも光触媒を利用しているので、塗布した部分に光触媒が残り続けるのであれば、半永久的に効果が持続します。
ですから、「10年間、外壁を美しく」といったこともあり得ます。
ところが、光触媒塗料や光触媒コーティング剤は、樹脂などの接着成分を利用しています。
光触媒は接着成分をも分解する場合があるので、耐久性の悪い接着成分を用いている場合には、効果の持続期間が短くなります。
光触媒塗料は、光触媒による劣化によって、細かなひび割れが起こることがあるので、耐久性は1~2年ほどと覆われます。
光触媒コーティング剤は、フッ素樹脂の場合ですと3~5年ほど、アモルファス酸化チタン5~10年ほどの耐久性があります。
光触媒コーティング剤を外壁に利用した場合には、アモルファス酸化チタンを使い、その外壁を触る人がいなければ、20年以上効果が持続するケースもあります。
光触媒による劣化
光触媒塗料は、顔料が添加されています。その顔料が有機顔料を使用している場合は、光触媒によって分解される対象となります。
ですから、光触媒塗装をした方が、「1年ほどで色あせが起き始めた」ということも多いです。
光触媒コーティングの場合は、有機顔料を用いた外壁に光触媒コーティング剤を塗布した場合には、外壁が色あせすることが多いです。
ただし、下地保護剤(プライマー)を利用することで、塗装面の劣化を防ぐことができます。
室内を光触媒コーティングする場合は、直射日光が当たる箇所も、塗布面が壁紙などの有機物の場合には、下地保護剤を利用すべきです。
業者に依頼する場合のポイント
光触媒塗装にしても、光触媒コーティングにしても、業者に依頼するときは、上記のような知識をもった業者に依頼することが大切です。
知識の無い業者で、「酸化チタンで抗菌ができる」と称して、紫外線どころか、光すらない地下室をコーティング施工している業者もあるくらいです。
効果の高い光触媒製品を、適切に施工する業者をお探しなら、イリスまでご相談ください。
イリスは、効果の高い光触媒製品を開発・製造しているメーカーです。また、弊社の光触媒製品を扱う施工代理店も多数ございます。

