光触媒によるVOC対策

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VOCとは、揮発性有機化合物(きはつせいゆうきかごうぶつ)の略です。

建物を建てたときに、使用された建材から揮発してくる有機化合物です。

VOCの種類と基準値

VOCと一言で言っても、たくさんの種類があります。

代表的なものとして、ホルムアルデヒドがあります。VOCは、シックハウスの原因として強く問題視されていた時期があり、建物を建てるときにホルムアルデヒドが多くでる建材の仕様が規制されるようになり、部屋の中の濃度に基準値が設けられました。

VOC対策には、ホルムアルデヒドを中心として対策するようにお考えかもしれませんが、他にもたくさんの種類がありますから、それらの対策も必要となる場合があります。

例えば、厚生労働省「室内空気中化学物質の室内濃度指針値について」によると、ホルムアルデヒドをはじめとする13種類のVOC濃度に、基準値が設けられていることがわかります。

VOC対策

VOC対策としては、次の方法があります。

  • 換気
  • 吸着
  • 分解

VOC対策の基本は換気です。弊社にVOC対策のご相談をいただいたときは、まず換気することをお勧めしています。

吸着とは、吸着剤や活性炭、ゼオライトなどがあります。吸着剤は、吸着量の限界があるので、コストが高くなる場合があります。

分解とは、VOCを分解する方法です。薬剤を散布し続ける方法ですと、吸着よりもコストが高くなってしまいます。薬剤を一度散布すれば、薬剤がコーティング塗装されて、ずっと分解し続けてくれるものがあれば、効率的です。

光触媒コーティングによるVOC分解

分解でおすすめしたい方法が、光触媒コーティングです。

光触媒とは、光が当たると触媒効果を発揮し、VOCを分解し続けてくれる性質があります。

光触媒と言ってもいろいろな種類があります。VOC分解を目的とするのであれば、もっとも効果的な種類、いえ唯一の種類は、銅ドープ酸化チタンです。

ホルムアルデヒドやアセトアルデヒドは、どのような光触媒でも、簡単に分解できると思います。

ところが、ベンゼン環を持つトルエンやキシレン、スチレンといったVOCの分解は、一般的な光触媒では分解ができないことが知られています。

そこで、銅ドープ酸化チタンの登場です。

銅ドープ酸化チタンは、ベンゼン環を構造に持つVOCでも分解が可能な、唯一の光触媒です。

光触媒によるVOC対策なら、イリスにお任せください。