リフォーム後にVOC濃度が下がらない場合のVOC対策

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室内をリフォームした後は、リフォームで使用した建材や接着剤から、ほとんどの場合にて、化学物質が揮発して出てきます。

揮発してくる化学物質は、揮発し切ったら、揮発してこなくなりますが、それまでは室内の化学物質濃度が高くなり、体調を悪くされる方もいらっしゃいます。

そういったことから、厚生労働省では、いろいろな化学物質の濃度に指針値を設けています。

厚生労働省のVOC濃度指針値

厚生労働省ホームページ「室内空気中化学物質の室内濃度指針値について」によると、13種類の化学物質について指針値が定められていて、例えばホルムアルデヒドであれば「100μg/m³(0.08ppm)以下」とされています。ホルムアルデヒド濃度が、この数値を上回るようであれば、指針値を超えているので、何らかの対策をした方が良いです。

リフォーム後に、「室内の13種類の化学物質濃度を測定したい」と言っても、すべて測定しようとすると、測定費用だけで何十万円もかかってしまうと思います。その金額を、そっくりそのまま対策費用に回した方が良いと思います。

リフォーム後に化学物質濃度が高いか低いかについては、測定装置がないと測れません。そこで、部屋の中が接着剤の匂いや、リフォーム直後から変な匂いがするようであれば、「化学物質濃度が高い」と疑うことができます。

弊社にご相談いただけましたら、出張費はかかりますが、ホルムアルデヒドとTVOC濃度を測定する装置をお持ちすることができます。

TVOCとは、トータル揮発性有機化合物(Total Volatile Organic Compounds)のことです。

揮発性有機化合(VOC)は、100種類以上とも200種類以上とも言われているので、トータルVOCを測定し、それを指針値以下に抑えるという施工を行えばよいわけです。

厚生労働層によると、TVOC濃度の暫定目標値は「400μg/m³」です。

VOC対策

リフォーム後にVOC濃度が下がらない場合のVOC対策ですが、弊社では次の2種類をおすすめしています。

  • 換気
  • 銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング施工

VOC対策の基本は換気です。窓を開けて、換気扇をONにして、部屋の空気を入れ替えます。

でも、住環境によっては換気ができない場合もあります。

リフォーム後の匂い対策として、空気清浄機を購入される方もいらっしゃいますが、TVOCを下げることができる空気清浄機は、ほとんどありませんし、かなり高価です。フィルター交換も費用が高いと思います。

そういったことで、銅ドープ酸化チタンによる光触媒コーティング施工をおすすめしています。

銅ドープ酸化チタンによるVOC対策

銅ドープ酸化チタンとは、いろいろな種類の化学物質を分解する性質を持つ、唯一の光触媒です。銅ドープ酸化チタン以外の光触媒では、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒドといった比較的簡単に分解できるものは対策ができますが、トルエンやキシレンといったベンゼン環を持つVOCの分解は、銅ドープ酸化チタンのみです。

銅ドープ酸化チタンを使ったコーティング剤を部屋中に塗布しておくことで、リフォームした箇所から出てこようとするVOCを分解できます。また、部屋の中に出てきてしまったVOCも、塗布面に触れると分解できます。

銅ドープ酸化チタンのコーティング施工でいろいろな種類の化学物質を分解するイメージ

光触媒コーティング施工は、専用のスプレー装置を用いて行います。

光触媒は、光を当てると化学物質を分解しますが、薄暗い部屋の場合はVOC分解の効果が弱まります。そこで、そういった薄暗い部屋には、施工後に紫外線ランプを設置します。

東京の区営住宅でVOC対策をした事例。光触媒コーティング施工と紫外線ランプの設置の様子

リフォーム後のVOC対策なら、実績豊富なイリスまで、お気軽にご相談ください。

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