スチレンの分解をお求めになられる場面は、印刷工場やプラスチック工場でのことが多いのですが、リフォームやリノベーションをした後のVOC濃度を下げたいというご要望もあります。
さて、スチレンを光触媒で分解するということは、光触媒について少し詳しい方であれば、「できない」と一蹴されることでしょう。
ところが、世の中には唯一スチレンを分解できる光触媒が存在します。
その種類とは、銅ドープ酸化チタンです。
スチレン分解試験結果
とりあえず、酸化チタンと銅ドープ酸化チタンによるスチレン分解試験を行った結果をご覧ください。

この試験は、タイルを3種類用意し、1つの表面に酸化チタンを、もう1つの表面に銅ドープ酸化チタンを塗装しました。
それを、スチレンガスの中に入れて、紫外線を照射したときに、それぞれのスチレン濃度の変化を測定したものです。
無塗装と酸化チタンの濃度は、差がほとんどありませんから、酸化チタンではスチレンが分解できなかったと言えます。
それに対して銅ドープ酸化チタンを塗装したタイルを入れた場合は、入れた瞬間から分解が始まり、この試験環境では、数時間後には検出限界以下になったと思われます。
この試験では、紫外線を照射した結果ですが、銅ドープ酸化チタンは蛍光灯やLED照明の光でも効果を発揮する可視光応答型光触媒ですから、紫外線ではなくても、明るい光が当たるとスチレンを分解できるものと思われます。
銅ドープ酸化チタンとは?
銅ドープ酸化チタンとは、酸化チタン結晶の表面に酸化銅を結合させた、ナノレベルの微粒子です。
銅ドープ酸化チタンは、弊社の研究スタッフが「酸化チタンを可視光活性させたい」という思いで、社運をかけて発見した成分です。
酸化チタンは紫外線が当たると触媒効果を発揮しますが、スチレンの分解はできませんでした。
銅ドープ酸化チタンは、補触媒ではるナノレベルの酸化銅の効果によって、スチレンを分解することができる上に、可視光活性もします。
銅ドープ酸化チタンの利用方法としては、銅ドープ酸化チタンを使った液剤を室内や自動車の車内に塗布する方法と、銅ドープ酸化チタンを使ったフィルターを設置した脱臭装置を利用する方法があります。
リフォーム後のスチレン対策施工

リフォーム後の部屋のスチレン濃度を下げたい場合は、換気をすることを基本としつつ、銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング剤を、室内全体に塗布します。
使用する液剤は、屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)です。
南側の部屋であればカーテンを開けっぱなしにしておいて、日光の光を取り入れます。
北側の部屋や窓の小さな部屋では、紫外線ランプを設置します。



