なぜ光触媒コーティングは抗菌と消臭が一つでできるのか?

投稿日: / 最終更新日:

もちろん効果の高い液剤を選んでのことですが、光触媒コーティングをすると、抗菌と消臭がその施工一つでできます。

その理由は、抗菌と消臭は同じメカニズムで行えるからです。抗ウイルスも同様です。

抗菌とは、細菌類の数を増やさないための施工です。細菌類は、有機物でできていますが、活性酸素に触れると表面の成分や細胞壁などが酸化分解されて、細菌類の活動が抑制されたり、死滅したりします。

匂いの原因には、細菌類の活動によって発生するものがあります。例えば、カビの匂いであったり、魚の生臭い匂いであったり、脇汗の匂いであったりと、これらは細菌類の活動によって匂いが出ますが、細菌類の活動を抑制したり、死滅させたりすることで、匂いの発生の抑制ができます。これを抗菌消臭(抗菌防臭)といいます。

また、光触媒コーティングによる消臭は、匂い成分を酸化分解する性質があります。匂い成分の多くは活性酸素と反応すると、水や二酸化炭素などの匂いの無い成分、もしくは窒素酸化物などの匂いの弱い成分に分解されるので、根本から消臭ができるわけです。

さて、光触媒からなぜ活性酸素が出てくるのかと言いますと、次の図をご覧ください。

光触媒からOHラジカルが発生する仕組み

光触媒に光が当たると、表面に電子と正孔が発生します。これらが空気中の酸素や水と反応して、スーパーオキシドや過酸化水素、OHラジカルと言われる活性酸素を発生させます。

特にOHラジカルは酸化力が強い活性酸素として知られています。これが作用して、細菌類や匂い成分を分解して、抗菌や消臭が同時にできるわけです。

さらに、光触媒は活性酸素を発生させても、光触媒そのものは分解されませんから、光が当たり続ける限り、半永久的に活性酸素を発生させ続けるので、光触媒コーティングは「効果の持続期間が長い」というメリットがあります。

光触媒を使った抗菌・消臭コーティング施工なら、イリスにお任せください。