コンクリート外壁に光触媒コーティング施工をするときの注意点

投稿日:

外壁に光触媒コーティング施工をすると、外壁の汚れを防止してくれます。

コンクリート外壁も同様に、光触媒コーティングによって防汚ができます。

光触媒コーティングによる下地の劣化防止

塗料が塗られた外壁や樹脂製の外壁に、光触媒コーティング施工をすると、光触媒が下地を劣化させる恐れがあります。光触媒は、直射日光が当たれば強く反応するので、塗料や樹脂を劣化させ、色あせやチョーキングといった現象が起きます。

何も対策をしなければ、早ければ、半年~1年ほどで劣化したと感じるほどです。

その対策は、下地保護剤(プライマー)をあらかじめ塗布しておくことです。プライマーが、光触媒と下地が直接触れることを防いでくれるので、下地が劣化しにくくなるわけです。

コンクリート外壁の劣化

さて、コンクリートは無機物ですから、光触媒が触れることによって劣化することはありません。ところが、光触媒の別の性質によってコンクリートが劣化する恐れがあります。

それは、光触媒による親水性の効果です。

光触媒は、水と馴染む性質があり、水分を引き寄せてしまいます。すると、コンクリートに水分がしみ込みやすくなります。

雨水は酸性ですから、コンクリートにしみ込んだ雨水は、いずれアルカリ性のコンクリートを中性化させます。コンクリート内部が中性化すると、鉄筋が錆びていって膨張し、コンクリートにひび割れが起きます。

コンクリート外壁は、光触媒コーティングをしていなくても、いずれは中性化していくので、劣化していくことになりますが、光触媒コーティングによって、劣化を若干加速させる恐れがあります。

セラミックプライマーによる劣化防止

コンクリート用プライマー(セラミックプライマー)

そのようなコンクリート外壁の劣化を防ぐための方法もございます。

それは、コンクリート用プライマー(セラミックプライマー)といった防水効果のある下地保護剤を塗布し、その上から光触媒コーティング剤を塗布するわけです。

セラミックプライマーは、コンクリートの表面の小さな孔を塞いでくれるので、水分が入り込まないようにしてくれて、水を弾いてくれます。その上から光触媒コーティングをすると、光触媒によって水分を引き寄せられても、コンクリート内部に水分が入っていかなくなります。

セラミックプライマーによるコンクリート外壁の劣化防止

セラミックプライマーは、光触媒コーティング剤を塗布しなくても、施工しておけば、コンクリート外壁の寿命を延ばしてくれます。

弊社もしくは弊社の施工代理店によるコンクリート外壁の防汚コーティングでは、セラミックプライマーを利用しているので、ご安心ください。