光触媒には親水性(しんすいせい)と言われる性質があります。
親水性とは、簡単に言えば「水と馴染む性質」です。
雨傘をイメージしてください。雨が降っているときに傘を差すと、傘の表面に雨水が付着します。その雨水が傘の上をスルッと流れ落ちると気持ちいいものです。
そのように水を弾く性質のことを、撥水性(はっすいせい)といいます。
その反対に、撥水性の弱った傘は雨水が流れ落ちることは落ちますが、傘の表面にベタッと付着したようになります。
そのように、水が表面に馴染んでしまう性質のことを、親水性といいます。
傘は、親水性と撥水性のどちらがいいのかと言えば、もちろん撥水性の方が良いはずです。
ところが、場所によっては「撥水性よりも親水性が求められる」という場面があります。
例えば、窓ガラスです。
窓ガラスは、中途半端な撥水性があるので、雨水が付着すると水滴が残って、外が見えにくいですし、その後にウロコが残ってしまいます。
窓ガラスを親水性コーティングをすれば、水が馴染むので水滴になりにくいですから、窓の外が見やすくなったり、ウロコが付着しにくくなったりします。
さらには、ガラス面の親水性が高いと、ガラス面に汚れが付着したときに、ガラス面と汚れの間に雨水が入り込むので、汚れが浮いて落ちていきます。すると、窓ガラスを掃除しなくても、汚れが落ちていくようになるので、窓ガラスを掃除する頻度を下げることができ、コスト削減ができます。
この効果は、高層ビルやカーテンウォール(ガラスの壁)を利用しているビルでは重宝される性質なのです。
外壁や看板も同様です。外壁や看板の表面に親水性があれば、窓ガラスと同様に汚れが自動的に落ちていくので、外壁や看板を掃除する頻度を下げることができます。
このように、自動的に汚れが落ちていく効果のことを、セルフクリーニングといいます。
ガラス面や外壁、看板にセルフクリーニング効果を付与する方法は、光触媒コーティングをすることです。
光触媒は、親水性があることや、付着した汚れを酸化分解してくれるので、光触媒を利用するとセルフクリーニングができます。

弊社では、親水性コーティング施工にも対応しています。お気軽にご相談ください。

