
光触媒によるホルムアルデヒド対策で紫外線ランプを用いる理由
ホルムアルデヒドは、比較的分解しやすい化学物質ですから、どのような光触媒を利用しても、分解ができると思います。
でも、中には紫外線でないと効果が出ない光触媒や、効果が弱い光触媒もあるため、光触媒を使ってホルムアルデヒド対策をしたい場合は、念のため紫外線ランプを設置するようにしてください。
紫外線は、光エネルギーが高いので、どのような光触媒を利用したとしても、効果が出やすいからです。
銅ドープ酸化チタンなら紫外線ランプ無しでホルムアルデヒド対策が可能

もし、紫外線ランプを使用したくない場合や、紫外線ランプを使用しなくてもホルムアルデヒドを分解できる光触媒を選びたい場合は、銅ドープ酸化チタンを利用してください。
銅ドープ酸化チタンとは、酸化チタンと酸化銅を結合させた特殊な光触媒です。
酸化チタンは、紫外線が当たると強く反応して、ホルムアルデヒドを強力に分解してくれます。ところが、紫外線が当たらないとほとんど効果がありませんから、どうしても紫外線ランプを用いる必要があります。
そのような酸化チタン光触媒の表面に酸化銅を結合させると、白色LEDや蛍光灯といった、室内で利用されている光源の光でも、ホルムアルデヒドを分解する性質を持ちます。
しかも、ナノサイズの酸化銅による触媒効果が加わるので、夜のリビングやトイレといった薄暗い部屋でも、ホルムアルデヒドを強力に分解することができます。
銅ドープ酸化チタンを用いても紫外線ランプを設置すべき理由
ここで、ホルムアルデヒド対策が求められる場所では、ホルムアルデヒド以外の化学物質の分解も必要とされる場合があります。
例えば、シックハウスを気にされている方で、ホルムアルデヒドが出にくい建材(F☆☆☆☆認定の建材)を利用したとしても、シックハウスが出てしまうことがあります。
その理由は、シックハウスの原因物質はホルムアルデヒドだけではなく、トルエンやキシレンなどのいろいろな化学物質が原因しているからです。
厚生労働省では、室内の揮発性有機化合物の濃度として、13種類の化学物質と総揮発性有機化合物(TVOC)の濃度に対して指針値を設けています。(厚生労働省ホームページ「室内空気中化学物質の室内濃度指針値について」を参照)
一般の方には、「シックハウスの原因=ホルムアルデヒド」と思い込んでいらっしゃる方もおられ、実際にはホルムアルデヒド濃度が低くても「ホルムアルデヒド対策をしたい」とご依頼される方もいらっしゃいます。また、実際にそういった方の割合は多いです。
そのようなケースもあるため、ホルムアルデヒド対策では銅ドープ酸化チタンを使い、なおかつ念のため紫外線ランプを設置した方が良いです。
なぜなら、銅ドープ酸化チタンはホルムアルデヒドは簡単に分解できるのですが、分解が難しいトルエンやキシレンといった芳香族化合物を分解するためには、明るい光もしくは紫外線が必要だからです。
ちなみに、銅ドープ酸化チタン以外の汎用的な光触媒では、芳香族化合物の分解はできません。

銅ドープ酸化チタンを使ったホルムアルデヒド対策なら、実績豊富なイリスまでお気軽にご相談ください。

この記事の著者/責任者
株式会社イリス 代表取締役 島田 幸一 (Shimada Koichi)

私はもともと、地元農業のソリューション提供を事業としていたが、野菜や果物の劣化を促進させるエチレンガスの分解を研究したことで、光触媒の可能性を感じ起業いたしました。
運よく可視光でも効果のある酸化チタン光触媒を世界で初めて開発して脚光を浴び、さまざまな業種のお客様から注文をいただける企業にまで成長できました。
現在弊社は、可視光応答型光触媒を使ったコーティング剤を始め、外壁やガラス、石材、自動車の車内にクリア塗装ができる光触媒コーティング剤や、酸化チタンから下地を守るプライマーの開発。
その後も、さまざまな材質に光触媒を定着するための研究を続け、多くの企業で採用されています。

