新築住宅を建てたとき、もしくは新築マンションを購入したときに、リフォームをした後もそうですが、ホルムアルデヒド(化学式:HCHO)が問題となることがあります。
ホルムアルデヒドは、シックハウス症候群の原因物質とされて、法律等でも規制がされている化学物質の一つです。
室内に揮発してくる化学物質のことを、揮発性有機化合物(VOC)と言っています。
新築住宅や新築マンションの部屋の中に揮発してくるVOCは、ホルムアルデヒドだけではありません。
指針値が設けられているVOCの種類
厚生労働省で指針値が設けられているVOCの種類は、13種類あり、ホルムアルデヒド以外の12種類は次のものがあります。
- アセトアルデヒド
- トルエン
- キシレン
- エチルベンゼン
- スチレン
- パラジクロロベンゼン
- テトラデカン
- クロルピリホス
- フェノブカルブ
- ダイアジノン
- フタル酸ジ-n-ブチル
- フタル酸ジ-2-エチルヘキシル
これらの内容は、指針値と共に厚生労働省ホームページ「室内空気中化学物質の室内濃度指針値について」に記載されているので、ご参照ください。
そして、揮発してくる化学物質は、これら13種類だけではなく、他にもたくさんあるそうです。一説では、100種類とも200種類とも言われており、自治体によっては、ホームページに100種類ものVOCを明確にしているところもあります。
それらすべてに指針値を設けることは、調査や分析をするとしても大変ですから、おおよそ「シックハウスに大きく影響しているもの」だけ指針値を決めたと思います。
そして、100種類とも200種類とも言われるVOCを無視するわけにはいきませんから、総揮発性有機化合物量(TVOC)の指針値も定められています。
TVOCの「T」はトータルの意味です。TVOCとは、要するにいろいろな種類の化学物質をすべて集めたものです。
ホルムアルデヒド以外の化学物質対策
ホルムアルデヒドは、ネット通販でも消臭スプレーとか、分解スプレーとかが売られているので、比較的簡単に対策が取れる化学物質です。
弊社では、光触媒のメーカーとしていくつかの光触媒の種類を扱っていますが、どのような光触媒の種類であっても、ホルムアルデヒドであれば比較的簡単に分解ができます。
ところが、上記12種類のVOCの中には、一般的な光触媒では、分解が難しい化学物質もあります。
一般的な光触媒では分解が難しいVOCの種類は、トルエンやキシレン、スチレンといった、ベンゼン環を持つ芳香族化合物のVOCです。
ベンゼン環は、炭素の結合が強いので、酸化チタンに紫外線を照射しても、ほとんど分解ができません。
芳香族化合物のVOCを分解ができる光触媒は?
芳香族化合物のVOCを分解ができる光触媒は、光触媒コーティング剤や光触媒スプレーなどで実用化されている光触媒の種類の中では、銅ドープ酸化チタンのみです。
例えば、弊社で行ったトルエンの分解試験結果をご覧ください。
この試験は、トルエンガスに酸化チタンと銅ドープ酸化チタンを塗布したタイルを入れて、紫外線を照射した試験結果です。

酸化チタンは、当初は少し分解していますが、その後は分解ができていません。
それに対して銅ドープ酸化チタンは、トルエンを分解していっています。
この試験は、試験環境での結果ですから、「トルエンが24時間で消える」ということを保証するものではありません。
トルエン濃度が低く、銅ドープ酸化チタンにトルエンが接触するように、空気を循環させていれば、トルエンを素早く分解できます。反対にトルエン濃度が濃く、銅ドープ酸化チタンの接触面積が少なければ、トルエンがなかなか分解できません。
また、銅ドープ酸化チタンに紫外線を照射したら、トルエンが分解しやすいですが、光を当てなければ分解ができません。
室内に揮発した芳香族化合物を銅ドープ酸化チタンで分解する方法
室内に揮発した芳香族化合物を銅ドープ酸化チタンで分解する方法は、弊社がおすすめする方法は、次の方法です。
- 部屋中全体に銅ドープ酸化チタンを使ったコーティング剤を塗布する
- 紫外線ランプを設置し、点灯させる
VOC対策をご希望の方には、このような方策で、VOCの分解を行っています。
もし、部屋が南側の部屋などで、部屋の中が明るければ、紫外線ランプを用いなくてもトルエンを分解できます。
弊社では、銅ドープ酸化チタンを使ったVOC対策で多くの実績がございます。VOC対策をご希望の方は、イリスまでお気軽にご相談ください。


