酸化チタン光触媒を使った、室内の抗菌・消臭コーティング施工では、「効果が無い」とか「意味が無い」と言われることがあります。
メーカーの本音トークとして語らせていただくと、これは「事実」です。
酸化チタン光触媒で抗菌ができない理由
酸化チタン光触媒は、紫外線が当たったときでないと抗菌力が出ないからです。
紫外線が当たる場所と言えば、直射日光が当たる場所か、紫外線ランプを設置している場所です。
ですから、酸化チタン光触媒で抗菌ができる場所は、窓際の一部の壁や床、紫外線ランプを設置している食品工場や厨房の天井などです。
それ以外の場所は、効果がありません。

南側の外壁では、昼間であれば直射日光が当たることが多いですが、外壁を抗菌することは防カビとして意味はありますが、そもそも南側の直射日光が当たる外壁には、カビは発生しにくいです。
酸化チタン光触媒は詐欺なのか?
酸化チタン光触媒のみを利用したコーティング剤であれば、「室内でも効果がある」と言っているところは、施工業者の知識が乏しいか、詐欺のどちらかだと思います。
酸化チタン光触媒のみを利用したコーティング剤は外壁用、特に南側の直射日光が当たる外壁用です。
光触媒コーティング施工をしてもらいたい場合は、光触媒成分として何を利用する予定なのかは、しっかり確認しておいた方が良いです。
酸化チタン光触媒を使っている業者はどうしている?
酸化チタン光触媒単体で、「室内でも抗菌ができる」と言っていたら詐欺だと思いますが、たいていは酸化チタンに何か別の成分を加えていると思います。
よく加えられている成分は、銅イオンや銀イオンといった金属イオンです。
銅イオンや銀イオンは、抗菌力があるので、酸化チタンでは抗菌ができませんが、金属イオンによって抗菌ができるようです。
そもそも、酸化チタンは効果が無いわけですから、金属イオンを添加しただけのコーティング剤を利用した方が良いのではないかと思います。
室内で高い抗菌力を持つ光触媒は銅ドープ酸化チタン
室内でもっとも抗菌力が高いことで知られている光触媒は、銅ドープ酸化チタンです。
銅ドープ酸化チタンとは、ナノレベルの酸化チタン結晶の表面に酸化銅を結合させた光触媒成分です。
銅イオンと酸化チタンを混ぜたものとは異なり、特許製法で酸化チタンと酸化銅を結合させていることが特長です。(ちなみに、その製法は弊社が発見し、弊社が特許を持っています)
銅ドープ酸化チタンは、紫外線はもちろんのこと、蛍光灯やLEDといった光で、夜のリビングやトイレなどの、弱い光でも抗菌力を発揮します。
また、ナノレベルの酸化銅が、無光でも抗菌力を発揮しますから、消灯しても抗菌ができます。
もちろん、光が当たっているときの方が抗菌力が高いのですが、無光でも効果があることは、魅力的な効果だと思います。
銅ドープ酸化チタンを使った抗菌・消臭コーティング施工なら、イリスまでお気軽にご相談ください。

