光触媒コーティングを行うときに、下地劣化防止剤(プライマー)を利用する場合があります。
光触媒は、光が当たるとそれに触れるものを酸化分解する性質が出ます。その性質によって、細菌類や匂い成分を酸化分解して、抗菌や消臭ができます。
そして、それと同時に塗装面をも酸化分解してしまいます。
酸化分解すると言っても、胃袋の中で食べたものが溶けていくようなことではなく、光触媒コーティングした箇所が数年経過すると「なんだか色あせしたな」とか「少し茶色くなったな」という程度です。
そのように少しずつですから分かりにくいものではあるものの、劣化を加速させて見栄えを悪くしていることには違いありません。
それを防止するための下地保護剤がプライマーです。
光触媒コーティング剤を塗装する前に、プライマーを塗布しておいて、保護膜を形成しておきます。その上から光触媒コーティング剤を塗布します。
すると、下地と光触媒が直接触れることが無いため、光触媒が下地を劣化させる恐れが軽減されます。
プライマーをあらかじめ塗布しておく場所は、直射日光が当たる場所です。直射日光は、とてもつよい光で紫外線も含んでいるため、光触媒の効果が強く出ます。その分だけ抗菌や消臭もできるのですが、下地の劣化を加速させてしまうわけです。
抗菌力や消臭力の高い光触媒コーティング剤を利用している業者さんは、直射日光が当たる箇所のプライマー塗装が欠かせません。それだけ効果が高いということを意味します。
弊社が扱っている抗菌・消臭コーティング剤には、銅ドープ酸化チタンを使用しています。銅ドープ酸化チタンは、室内利用時にはもっとお効果の高い光触媒だと言われています。しかもその効果の高さは、他の光触媒よりも10~20倍も高いものです。
弊社でも、抗菌・消臭コーティング施工をする際には、直射日光が当たる場所はプライマーを塗布しています。
そのように効果の高い抗菌・消臭コーティング施工を、ぜひご家庭でもご利用ください。

