光触媒に光が当たると抗菌剤が生み出され続ける

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光触媒を利用すると、その表面に抗菌剤が生み出され続けます。その仕組みは、光触媒に光が当たると、そのエネルギーによって電子が飛び出してきます。その電子は、空気中の酸素や水と反応して、OHラジカル(ヒドロキシルラジカル)と言われる活性酸素を発生させます。

電子が飛び出した後に、電気的にプラスの正孔と言われる穴ができます。それが空気中の水から電子を奪ってもOHラジカルが発生します。

OHラジカルは、強い酸化力を持つ活性酸素ですから、光触媒に近づいた細菌類があると、OHラジカルに触れて、それらの表面の成分や細胞壁、突起といったものが酸化分解されてしまいます。すると、細菌類は活動が抑制されたり、死滅したりします。このような仕組みで除菌ができます。

さらに、光触媒はOHラジカルを発生させて除菌しても、光触媒自体は変質しませんから、光が当たり続けることで除菌し続ける、つまり抗菌ができるわけです。

ウイルスも同様に抑制されるので、光触媒は抗ウイルスの効果もあります。