光触媒で抗菌ができるのは蛍光灯とLEDどっち?

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結論から述べると、銅ドープ酸化チタンであれば、蛍光灯とLEDの光であれば、どっちでも抗菌ができます。

光触媒と言っても、いろいろな種類があり、蛍光灯やLEDで効果のあるもの、効果が弱いもの、ほとんど効果の無いものがあります。

光触媒の種類蛍光灯やLEDでの効果
酸化チタンほとんど効果なし
窒素ドープ酸化チタン
酸化タングステン
効果が弱い
銅ドープ酸化チタン効果あり

酸化チタンはほとんど効果が無い理由

酸化チタンは、室内で効果がほとんど無い理由は、紫外線が当たったときでないと効果が無いからです。

蛍光灯やLEDからは紫外線がほとんど出ていませんから、酸化チタンは効果がありません。

ですから、酸化チタンを使った抗菌コーティング剤は、銀イオンや銅イオンといった金属イオンが添加されているものが多いです。

そうであるなら、そもそも酸化チタンを使わないで、金属イオンだけを入れた製品を使えばいいと思いませんか?

ただし、酸化チタンは直射日光が当たる場所や、紫外線ランプを設置している場所では、紫外線が当たっている時間帯であれば、高い抗菌力が期待できます。

窒素ドープ酸化チタンや酸化タングステンは?

窒素ドープ酸化チタンや酸化タングステンは、蛍光灯やLEDの両方で効果が出るものの、明るい光でないと効果が出ません。

「明るい光」とは、例えば、昼間の明るいオフィスや、手術室といった明るい部屋です。

夜のリビングやトイレといった、薄暗い部屋では、抗菌効果は効果が弱い、もしくはほとんど効果がありませんから、あまりおすすめできません。

効果が弱いため、「塗布面が白くなるくらい吹き付けた方が良い」といったことが書いてある製品もあるようです。

なぜ銅ドープ酸化チタンは効果が高いのか?

銅ドープ酸化チタンが効果た高い理由は、

  1. いろいろな波長の光を吸収して効果を発揮すること
  2. 酸化チタンに結合されたナノレベルの酸化銅が、光が当たっていなくても触媒効果を発揮すること

次の図は、銅ドープ酸化チタンの吸収スペクトルです。蛍光灯やLEDの光も吸収できるので、蛍光灯やLEDでも効果があるのです。

銅ドープ酸化チタンの吸収スペクトル

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