下地塗装が必要な光触媒コーティング剤は効果が高い

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光触媒コーティング剤とは、光触媒成分と接着成分が入った液剤のことです。

この液剤は専用のスプレー装置を使って塗布しますが、その施工のことを光触媒コーティング施工といいます。

下地塗装の有無

光触媒コーティング剤は、いろいろなメーカーが製造・販売していますが、製品によって「下地塗装が必要だ」という製品と、「下地塗装は必要ない」という製品があります。

下地塗装とは、光触媒コーティング剤と下地が直接触れないようにするために、セパレーターの役割として塗布する液剤のことです。名称を「下地保護剤」や「プライマー」といいます。弊社では、プライマーと言っています。

なぜプライマーが必要なのか?

さて、なぜプライマーが必要なのかと言いますと、塗装する下地の種類にもよりますが、光触媒が下地を劣化させる恐れがあるためです。

光触媒は、光が当たるとOHラジカルが発生します。

その効果によって、外壁に利用した場合は親水性による防汚効果が、室内に利用した場合は抗菌や消臭というった効果が期待できます。(「効果が期待できる」と書いた理由は、後ほどご説明します)

そのOHラジカルは、触れるものを酸化分解する性質がありますが、下地も対象となり、下地の劣化を加速させる恐れがあります。

劣化しやすい材質の外壁の光触媒コーティングはプライマーの塗装が必要

下地が劣化するとどうなるのか?

下地が劣化すると、「ボロボロになる」というわけではなく、室内利用では2~3年後に「少し色あせした」と感じる程度ですし、外壁であれば直射日光が当たるので「半年ほどで外壁の色が落ちた」と言われることもあります。

チョーキングが発生した外壁

ペンキであれば色あせといっしょに「チョーキング」と言って白い粉が付着したようになることもあります。

夏にプールの水色のペンキを触ると、手が白くなります。古い看板が色あせして、白くなったりもしますが、それらもチョーキングです。

光触媒コーティングをした箇所に直射日光が当たる場合は、特に劣化が起こりやすいです。

そのような劣化を防止するために、光触媒コーティング剤を塗布する前に、プライマーを塗布しておくわけです。

下地塗装が必要ない光触媒コーティング剤

製品によっては、「当社の光触媒コーティング剤は、下地塗装は必要ないです」とPRしているものもあります。

そういった製品は、なぜ下地塗装が必要でないのかと言いますと、答えは簡単です。

それは、「効果が弱いから」です。

効果が弱い光触媒成分を使用した製品、もしくは下地を劣化させないほどの成分量しか添加していない光触媒コーティング剤は、下地を劣化させにくいのでプライマーの下地塗装は必要ないかもしれませんが、防汚効果や抗菌・消臭効果が弱いと言えます。

先ほど、「効果が期待できる」と書いたのは、これが理由です。

下地塗装を必要としない製品は、効果が期待できません。

効果の高い製品でも下地塗装を必要としないケース

効果の高い製品でも下地塗装を必要としないケースもあります。そのケースとは、

  • 直射日光が当たらない箇所や部屋(窓際以外の場所)
  • コンクリートや金属、ガラスなどの劣化しない下地

ただし、コンクリート外壁の場合は、別の意味で下地保護剤が必要となる場合があります。

施工業者の選び方

光触媒コーティング施工業者の選び方ですが、すでにどのような業者を選ぶべきかは、お察しのことでしょう。まとめると、次の条件に合う業者になります。

  • 下地保護を必要とする光触媒コーティング剤を利用している
  • 上記のような知識を有している

効果の高い光触媒コーティング剤による、抗菌・消臭施工ならイリスにお任せください。