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キシレンは、揮発性有機化合物(VOC)の一種として、室内の濃度に指針値があります。
キシレン濃度の指針値は、200μg/m3(0.05ppm)です。
(厚生労働省ホームページ「室内空気中化学物質の室内濃度指針値について」を参照)
キシレンの構造
キシレンの構造は、次のように3種類あり、ベンゼン環に2つのメチル基がくっついた構造になっています。

光触媒によるキシレンの分解
光触媒を使ってキシレンを分解する場合は、銅ドープ酸化チタンを使うことが必須です。
その理由は、次の図をご覧ください。この図は、酸化チタンと銅ドープ酸化チタンを塗布した試験片に紫外線を照射し、キシレンが分解できるかを試験した結果になります。

酸化チタンは、紫外線を照射すると高い効果が得らるのですが、キシレンは分解できないようです。
それに対して銅ドープ酸化チタンは、キシレンを分解して、24時間後にはゼロになりました。
これはあくまでも試験環境でのことですから、実際に部屋の中のキシレンを分解除去するとなると、工夫が必要となります。
部屋のキシレンを分解除去する方法
まず、銅ドープ酸化チタンの利用方法ですが、銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング剤を部屋全体に塗布します。
その後に、紫外線ランプを設置し、24時間点灯させたままにしておきます。そのときに、24時間換気と組み合わせてください。

銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング剤の施工や、キシレンの除去については、弊社までお気軽にご相談ください。

