イリス外壁コーティング剤は、製品名からすると次のものしか存在しませんが、カラクリがあります。
- 屋外用光触媒コーティング剤(BX01)
それは、屋内用光触媒コーティング剤(BX01-AB1)も外壁に利用できるという点です。

屋外用と屋内用の成分の違い
写真を見ると、色の違いはほとんどわかりません。それぞれの成分の違いを見てみましょう。
| 光触媒 | アナターゼ酸化チタン |
|---|---|
| 接着剤(バインダー) | アモルファス酸化チタン |
| その他 | 水 |
| 光触媒 | 銅ドープ酸化チタン |
|---|---|
| 接着剤(バインダー) | アモルファス酸化チタン |
| その他 | 水 |
この2つの違いは、使用されている光触媒成分がアナターゼ酸化チタンか、銅ドープ酸化チタンかの違いです。
アナターゼ酸化チタンとは、一般的な光触媒として利用される酸化チタンのことです。アナターゼとは、結晶構造の名称です。
銅ドープ酸化チタンとは、アナターゼ酸化チタン結晶の表面に、酸化銅を結合させた成分のことです。
光触媒の種類と使い分け
アモルファス酸化チタンは、紫外線が当たる箇所の親水性コーティングに最適です。親水性コーティングとは、水と馴染む性質で、雨水の流れでPM2.5などの汚れが流れ落ちていくセルフクリーニングの効果を付与する防汚コーティングです。
銅ドープ酸化チタンは、北側の外壁や、建物が隣接して直射日光が当たらない外壁に発生しやすいコケを防止するために利用する成分です。銅ドープ酸化チタンは、可視光でもOHラジカルを発生させる性質があるので、直射日光が当たらなくてもコケ防止ができます。
光触媒を使うと外壁の汚れが防止できるのですが、外壁の環境によって求められる効果が異なります。そのため、外壁コーティング剤は、外壁にどのような機能を付与するのかによって使い分けることが大切です。
光触媒を使ってコケが発生しクレームになった工務店の事例
とある工務店から弊社にお問い合わせをいただきました。その内容とは、次のようなものでした。
光触媒塗料を使って、住宅を塗装したけれども、北側の外壁にコケが発生してしまって、クレームになってしまいました。
イリス製品を使うとコケ対策が可能でしょうか?
光触媒塗料とは、ペンキのような顔料の入った塗料に光触媒成分が添加されたものです。光触媒コーティング剤のようなクリア塗装(透明な塗装)ができる液剤とは異なります。
そして、光触媒塗料に使用されている光触媒成分は、今現在のところ酸化チタンしかありません。つまり、北側の外壁には直射日光(紫外線)が当たりませんから、コケ防止ができないのです。
このように、光触媒の種類や性質についてあまり知らない、もしくはクレームになってしまった工務店さんから、このようなご相談をいただくことがあります。
光触媒を利用する工務店さんはもちろんのこと、光触媒を使った防汚コーティングをしたいと考えているユーザー様も、ある程度は光触媒の知識を持っておいてください。
外壁コーティングなら、イリスまでお気軽にご相談ください。


