防音室の化学物質の匂い
防音室では、ポリウレタンなどの吸音材が壁の中に入れられています。
ポリウレタンは、ホルムアルデヒドなどのシックハウスの対象となる化学物質を利用していないということで、VOC輩出規制(環境省ホームページ)の対象外となるそうです。
ところが、ポリウレタンを製造する過程で、気泡を作りフォームとするときに、化学物質が利用されているので、その匂いが出てくることがあります。
そういったことで、「防音室の中が化学物質の匂いで臭い!」と思われる方も多いと思います。
化学物質対策の基本
防音室から出てくる化学物質の匂い対策の基本は、換気です。
防音室を設置してから、半年以上、長ければ2年ほど、化学物質の匂いが出てくると思うので、常に換気を行うようになさってください。
それでも、化学物質の匂いが気になる方は、何らかの対策が必要です。
ベイクアウトは効果が弱い
よく、「部屋を加熱するといいのでは?」と思われる方もいらっしゃいます。その方法をベイクアウトといいます。ベイクアウトとは、部屋をストーブなどで過熱して、化学物質を揮発させてしまって、換気する対策です。
20年ほど前まで、ベイクアウトが流行っていたと思いますが、効果はほとんどありませんから、今ではほとんど行われていません。
なぜなら、壁の中の建材からVOCを揮発させ、膨張させて、壁の外に出てくるようにするためには、壁の中の温度を50℃とか60℃といった高温にする必要があります。そうすると、部屋の中をサウナと同じくらい加熱しないといけません。
部屋の中をそのような温度にしようとしたら、真夏の昼間に暖房器具を何台も設置して、ガンガンに加熱する必要があります。
そのように、非現実的な方法です。
銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング施工がおすすめ

防音室の化学物質対策は、銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング施工をおすすめします。
銅ドープ酸化チタンであれば、ベンゼン環を含む、さまざまな種類のVOCを分解することができます。
弊社には、よく「住宅のリフォームをしたが、スチレン濃度が下がらないので施工してもらいたい」とか、プラスチックや塗料を扱う工場から「トルエン濃度を下げたい」などのご相談をいただくことがあります。
防音室の化学物質の匂いを消臭したいのであれば、銅ドープ酸化チタンを使た光触媒コーティング剤(屋内用光触媒コーティング剤BX01-AB1)を部屋の中に塗布し、紫外線ランプを設置します。1週間ほどしたら、匂いが緩和していると思います。
もちろん、その間は換気扇をONにしておてください。
なお、防音室の反対側の壁からも、VOCが出てくることもあります。できれば、防音室の中だけでなく、防音室の反対側の壁にも光触媒コーティング施工をされることをおすすめします。
防音室の匂いの消臭コーティング施工なら、イリスまでお気軽にご相談ください。

