光触媒コーティング施工で、光触媒コーティング剤を塗布する前に、アンダーコートを塗布することがあります。
アンダーコートとは、光触媒による下地の劣化を防止する液剤のことです。
外壁に光触媒コーティング施工をする場合で、ご説明いたします。次の図をご覧ください。

外壁の下地には、ペンキなどの下地塗装がなされていると思います。下地塗装に直接、光触媒コーティング塗装をすると、下地塗装と光触媒が直接触れてしまいます。
すると、直射日光などの強い紫外線が当たると、光触媒の効果が強く出てしまい、下地塗装を分解して、劣化させてしまいます。

劣化と言っても、色あせをして、チョーキングが発生することがほとんどです。
チョーキングとは、写真のように、チョークの粉が付着しているようになる現象のことです。外壁に触れると手が白くなることがありますが、塗料が劣化してチョーキングが発生しています。
光触媒の効果が強く出てしまうと、早ければ1年以内に色あせが発生することがあります。
そこで、光触媒コーティング塗装をする前に、アンダーコート塗装をします。アンダーコート剤のことを、下地剤とか下地保護剤と言われる場合もあります。
アンダーコートをしておけば、光触媒が下地塗装に触れることはありませんから、下地塗装の色あせやチョーキングの発生を防ぐことができます。
下地の劣化は、外壁だけでなく、室内の光触媒コーティング施工でも同様です。南側の部屋では、窓ガラスから直射日光が入ってくることがあります。直射日光が当たる場所が壁紙などの有機物の場合は、アンダーコートをします。
弊社や弊社の製品を扱う施工代理店では、光触媒コーティングをするときに、下地の劣化をしないように施工することに注意しています。

