光触媒加工された外壁材が、いろいろな建材メーカーから市販されていると思います。
光触媒加工された外壁材とは?
建物には外壁材が利用されています。その外壁材の表面に、光触媒と言われる成分を塗布した外壁材を利用することがあります。
その外壁材のことを、光触媒外壁といいます。
光触媒加工された外壁材の効果
光触媒加工された外壁材を利用すると、セルフクリーニング効果と言って、雨水で自動的に汚れが流れ落ちる効果があります。
すると、雨が降る度に、汚れが落ちるので、建物の外壁が汚れにくくなります。
光触媒加工された外壁材は、外壁清掃の手間を軽減してくれるので、清掃費用のコストを下げることができます。また、建物の外観を美しく保つことができます。
高層ビルなどの清掃がしにくい建物の外壁には、光触媒加工された外壁材は重宝されると思います。
もちろん、一般住宅の外壁材もあります。
光触媒外壁が効果を発揮するための条件
さて、一般住宅の外壁材に、光触媒加工された外壁材を利用しても、セルフクリーニングが起こらない場合があります。
光触媒外壁がセルフクリーニング効果を発揮する条件は、「紫外線が当たったとき」です。
紫外線が当たらない、つまり直射日光が当たらない場所の外壁に、光触媒加工されたものを利用しても、セルフクリーニングが起こりませんから、一般的な外壁材と同様に汚れていきます。
そのようなことで、よく工務店さんから「お客様の住宅に光触媒外壁を利用したけれども、外壁が汚れてしまってクレームになってしまった。イリスなら対策ができますか?」とご相談をいただくことがあります。
お話しをよく聴くと、光触媒外壁を利用して汚れてしまった箇所は、やはり北側の外壁や、建物と建物の間の薄暗い場所の外壁でした。つまり、直射日光が当たらない場所の外壁でした。
もちろん弊社の光触媒剤でしたら対策はできます。
なぜ直射日光が当たらない場所は汚れるのか?
光触媒は、直射日光が当たると「親水性」と言われる、水と馴染む性質が生まれます。雨の日でも紫外線はある程度ありますから、親水性が生まれます。
すると、光触媒と汚れの間に水が入り込んで、汚れを浮かせて落としてくれます。これがセルフクリーニングの原理です。

ところが、紫外線が当たらないとこの効果が出ませんから、一般的な外壁と同様に汚れてしまいます。
また、北側の外壁はコケが発生して、汚れていってしまいます。
北側の外壁が汚れないための対策は?
北側の外壁を汚れなくする対策はもちろんございます。
それは、紫外線でなくてもセルフクリーニングができる光触媒の種類を利用することです。
一般的な光触媒外壁には、酸化チタンが利用されています。酸化チタンは紫外線にしか反応しませんから、北側の外壁に利用してもセルフクリーニングが起こりません。
紫外線でなくても反応する光触媒は、銅ドープ酸化チタンを用いることです。
銅ドープ酸化チタンを用いると、紫外線でなくてもセルフクリーニングが起こりますし、コケを分解してくれるので、汚れが発生しにくくなります。
直射日光が当たりやすい外壁には酸化チタンを、直射日光が当たらない北側の外壁には銅ドープ酸化チタンを使うといったように、外壁が設置される場所によって光触媒の種類を使い分けることが大切です。
外壁の光触媒加工なら、イリスまでお気軽にご相談ください。

