サイディングのカビ防止

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多くの一般戸建て住宅の外壁には、サイディングが利用されています。

株式会社アステックペイントのホームページ「外壁材・サイディングのシェア率、メンテナンス法を徹底解説」によると、戸建て住宅の外壁にサイディングを利用している割合は80%、その中でほとんどが窯業系サイディングを利用しているようです。

窯業系サイディングとは、セメントと繊維質を混ぜ合わせて高温・高圧で成形した外壁材のことです。安価に施工ができて丈夫ですし、耐火性や耐震性もあります。

サイディングのカビ

さて、この記事のタイトルにもあるように、サイディングにカビが発生することがあります。

「セメントにカビが発生するのか?」と驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、カビはとても生命力が強いので、サイディングに使われている繊維や水の中の成分を養分として、少しずつ成長していくものと思われます。

カビ以外の汚れ

カビの汚れには、黒色や緑色がありますが、それらの汚れがPM2.5やコケの汚れと同じ色をしているので、「本当にカビだろうか?」と思ってしまう場合もあります。

PM2.5とは、直径2.5μm以下のとても小さな粒子のことです。空気中に浮遊して、風といっしょに飛んできます。特に、春になると偏西風の影響で大陸から多く飛んでくると言われています。

カビ、PM2.5、コケの汚れが発生したら、それぞれに対応する洗浄剤が異なる場合もありますが、基本的に洗剤と高圧洗浄機を使って洗浄します。

サイディングの汚れ対策

カビやコケは、どちらも生物ですから、成長するためには水分が必要です。そのため、常に湿気ているサイディングに発生しやすいです。直射日光が当たりにくく、ジメジメした場所のサイディングは、要注意です。

直射日光が当たるような場所では、サイディングが乾燥しやすいので、カビやコケは発生しにくくなります。そのような箇所は、PM2.5だけの対策を行います。

カビが発生しやすいサイディングは、「風通しを良くする」とか「直射日光に当てる」と言ったことは、現実的にムリですから、防カビ剤を塗布することが一般的です。

コケは、防苔剤(ぼうたいざい)を使います。また、PM2.5などの汚れは、親水性コーティング剤もしくは撥水性コーティング剤を使います。

このように、カビには防カビ剤、コケには防苔剤、PM2.5には親水性コーティング剤などと、汚れに合わせてコーティングをすると、それらの薬剤がケンカして、効果が落ちてしまう恐れもあります。

光触媒コーティングなら3つの汚れ対策をひとつで出来る

「これら全てのことを、1つのコーティングで対策できるものはないか?」ということですが、光触媒コーティング剤であれば、対応可能です。

光触媒には、カビやコケを酸化分解する性質があり、カビやコケを不活性化してくれます。また親水性もありますから、雨水の流れによって、汚れを落としてくれる性質があります。

このようにして、3種類の汚れ対策をひとつでできます。

利用箇所に応じて光触媒の種類を選ぶ

ただし、光触媒にはいろいろな種類があり、適切な種類を選ばないと、効果がありません。それぞれの効果のある光触媒の種類は、次の通りです。

  • 直射日光が当たる箇所(PM2.5対策)=酸化チタン
  • ジメジメした箇所(カビ、コケ対策)=銅ドープ酸化チタン

サイディングのカビ対策は、銅ドープ酸化チタンを使った光触媒コーティング施工で対応可能です。

酸化チタンだけではカビやコケが発生する

酸化チタンは、直射日光が当たった場合にのみ、効果を発揮する光触媒です。直射日光に含まれる紫外線に反応して、カビやコケを酸化分解してくれます。

ところが、直射日光が当たる箇所は湿気がほとんどありませんから、カビやコケが発生しません。

カビやコケが発生する箇所は、直射日光が当たらないジメジメした箇所です。

光触媒コーティング施工業者によっては、酸化チタンのみを利用する業者もあります。酸化チタンのみでは、カビやコケは防止できませんから、銅ドープ酸化チタンを扱う業者に依頼することが必須です。

弊社は、主に室内の抗菌・消臭コーティング施工をサービスとしていますが、銅ドープ酸化チタンを使ったサイディングのカビ対策にも対応いたします。

サイディングのカビ防止なら、イリスまでお気軽にご相談ください。