光触媒の活性とは?

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光触媒は、室内に利用すれば、抗菌や消臭といった効果があります。

その効果が出るためには、条件があり、条件を満たしたときに抗菌や消臭といった効果が発揮されます。

光触媒が効果を発揮する条件が満たされたときの状態を、「光触媒が活性化した状態」といいます。つまり、光触媒の活性とは「光触媒が効果を発揮すること」と言えます。

光触媒が活性化する条件とは?

光触媒が活性化する条件とは、もちろん光が当たることです。

光触媒とは、光が当たることで光触媒成分の中にある電子が飛び出します。飛び出した電子が、空気中の酸素や水と反応して、OHラジカル(・OH)と言われる活性酸素を発生させます。この活性酸素によって細菌類やウイルス、臭い成分などが酸化分解されて、抗菌や消臭ができます。

光触媒からOHラジカルが発生する仕組み

光触媒が活性化した状態とは、電子が飛び出した状態とも言えます。

光の波長

光触媒は「光が当たることで・・・」とご説明しましたが、光には紫外線、可視光、赤外線の3種類あります。

光の種類は、光の波長によって異なります。その関係は、次の図の通りです。

光の波長と色の関係

紫外線は、波長が380nmよりも短いもの、赤外線は780nmよりも長いもの、その中間が可視光で、目に見える光です。

紫外線は光エネルギーが強く、赤外線は光エネルギーが弱いです。弱いと言っても、たくさんの光が当たれば、総合計でそれなりの強さになります。

力持ちの人が一人いるよりも、小柄な人でも10人や20人いた方が、大きな岩を動かすことができることと同じです。

光触媒が活性化する光の波長

光触媒にはいろいろな種類がありますが、「どの光の種類によって活性化するのか?」が異なります。

光エネルギーが強い紫外線は、どのような光触媒でも活性化します。

紫外線が当たることで、もっとも強く活性化するのが、酸化チタンです。紫外線が当たる環境では、酸化チタンを用いると効果的です。

ところが、酸化チタンは可視光が当たる環境、つまり室内では、まったく活性化しません。

ですから、室内を抗菌や消臭したい場合は、酸化チタンではなく、可視光でも活性化する別の光触媒の種類を用いる必要があります。そのような、可視光でも活性化する光触媒の種類の総称を、可視光応答型光触媒といいます。

可視光で活性化する可視光応答型光触媒

実用化されている可視光応答型光触媒にもいろいろな種類がありますが、それらの中でもっとも効果の高い光触媒は、銅ドープ酸化チタンと言われる光触媒です。

銅ドープ酸化チタンとは、酸化チタン結晶の表面に酸化銅を結合させた特殊な光触媒です。

夜のリビングなどの光の弱い環境でも、他の可視光応答型光触媒と比較して、10~20倍以上の抗菌力や消臭力を発揮します。

弊社は、銅ドープ酸化チタンを使った抗菌・消臭コーティング施工を行っています。弊社の光触媒コーティング施工部の営業エリアは、今現在のところ福岡県、佐賀県、長崎県ですが、弊社製品を扱う施工代理店が全国にございます。

営業エリア外の方には、施工代理店をご紹介しているので、どの場所にお住まいの方や企業様でも、効果の高い抗菌・消臭コーティング施工をお求めの方は、弊社までお気軽にご相談ください。