
チョーキングとは、ペンキなどが劣化して、手で触ると白い粉が発生している状態のことです。
チョーキングの原因は、塗料に紫外線が当たって劣化して粉が浮いてくることです。その粉が光を乱反射することで白色になります。
ペンキなどの塗料は、赤色や青色などの色がありますが、チョーキングが発生したら、白色っぽくなってしまいます。
よく、古い看板を見ると、色あせもありますが、劣化が進行してチョーキングが発生していることが多いです。
光触媒によるチョーキング
塗料は、紫外線が当たることで少しずつ劣化するのですが、その場所に光触媒を利用すると、光触媒が塗料の劣化を加速させて、通常よりも早くチョーキングが発生することがあります。
その理由は、光触媒に紫外線が当たると、光触媒が強く反応して、OHラジカルが発生し、塗料の表面を酸化して劣化させてしまうからです。
光触媒を利用してチョーキングが発生しやすいのは、
- 塗料が塗られた外壁の防汚コーティング
- 光触媒塗料の利用
この2つのうちのどちらかになります。
塗料が塗られた外壁の防汚コーティングで、紫外線が当たると、塗料がチョーキングを起こしやすくなります。
光触媒塗料とは、ペンキのような顔料の入った塗料に、光触媒成分を練り込んだものです。光触媒が練り込まれているので、紫外線が当たると、その塗料が劣化して、チョーキングが起こります。
これらで、チョーキングが発生しなかったとしても、色あせが起こりやすいです。
光触媒塗料が衰退した理由
何年か前の話になりますが、大手メーカーが光触媒塗料を販売しました。
光触媒塗料を販売したときに、「10年間は美しさを保てる」ということで、日本全国の工務店が利用するようになりました。大手メーカーも売れ行きを見て、たくさんの種類の色を販売したようです。
ところが、販売を開始してから2~3年ほど経過したら、「外壁が色あせして白くなってきた」とクレームが全国から入るようになりました。
大手メーカーの対応は素晴らしいものでした。塗料を利用したところの塗り替えを実施したのです。そして、光触媒塗料の販売を中止しました。
そういったことで、「光触媒はダメ」という噂が広がり、光触媒コーティングもダメージを受けてしまった歴史があります。
光触媒コーティングはどうか?
光触媒コーティングも、何もしなければ塗料が劣化するため、その対策として、光触媒コーティング剤のメーカーは、下地保護剤を開発しました。
ところが、その下地保護剤が劣化して、下地の色あせやチョーキングを発生させてしまったのです。
そのような下地保護剤の劣化が起こることは、弊社の技術スタッフが業界に指摘していましたが、あまり聞き入れられなかったため、弊社の技術スタッフが「劣化しない下地保護剤を開発する!」と奮闘しました。

試行錯誤して開発されたのが、屋外用プライマー(ASS01)です。
劣化しない下地保護剤の開発は、困難を極めます。そこで、いくつかのメーカーは、光触媒成分の含有量を少なくして、下地が劣化しにくくなるようにしました。
光触媒成分の含有量を少なくすることって、おかしなことと思いませんか?
下地が劣化しないということは、光触媒としての効果も弱いということを意味します。
外壁の光触媒コーティング施工を依頼するときは、下地保護剤を使っている業者に依頼した方が良いわけです。
下地保護をしなくても色あせしない塗料
下地保護をしなくても、色あせしない塗料があります。
その塗料とは、鉱石や金属の酸化物などを主成分とする無機顔料を使用している塗料です。
無機顔料は、基本的に紫外線に強いものが多いですし、酸化しませんから、色あせが起こりません。
ペンキとして利用される場合には、茶色のものが多いです。

