電車の抗菌加工で効果の高い光触媒の種類は?

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弊社では抗菌・消臭コーティング施工は、一般のご家庭だけでなく、病院や介護施設、ホテル、食品工場、オフィスといった業務用施設でも施工実績が多数ございます。

さらに、電車の施工実績もございます。もしかしたら、皆様が普段ご利用になられている電車にも、イリスの光触媒製品で抗菌加工がなされているかもしれません。

光触媒で電車を抗菌加工する場合に、光触媒の種類でどのようなものを利用するかによって、高い抗菌力が得られる場合もあれば、抗菌力がまったく無い場合もあります。

「抗菌力が無い製品もある」と言えば、電車整備のご担当者様は「えーっ?」と驚かれるかもしれません。これはウソではなく、本当の話なのです。

その理由を少しご説明いたします。

後で、コッソリと業者に見積もり依頼するときに、効果の高い光触媒コーティング剤を選ぶ方法お教えするので、ご安心ください。

さて、光触媒は光が当たることで、その表面にOHラジカルを発生させ、それによって細菌類が酸化分解されるので、抗菌力を発揮する成分です。つまり、OHラジカルが発生したら抗菌力が出るのですが、そうでなければ抗菌力はゼロというわけです。

光触媒は種類によって、OHラジカルが発生する光の波長や発生量が異なります。

例えば、光触媒コーティング剤でよく利用されている成分は酸化チタンですが、これは紫外線が当たることでOHラジカルが発生する性質があります。しかも、たくさんのOHラジカルが発生するので、紫外線が当たりさえしたら、高い抗菌力を発揮します。

ところが、電車の中に紫外線はあるのでしょうか?

「昼間の電車であれば、直射日光が入るから紫外線はあるのでは?」と思われたかもしれませんが、電車の窓ガラスはほとんどがUVカットガラスです。つまり、紫外線がほとんど入ってきません。ですから、酸化チタンは抗菌力はありません。

電車の車内で利用されている光源はLED照明です。次の図は、一般的な白色LEDのスペクトルです。LED照明から出ている光は、紫外線は含まれていませんから、昼間であろうが、夜であろうが、抗菌力はゼロと見て良いと思います。

一般的な白色LEDのスペクトル

このように、電車の車内は可視光しかありませんから、車内の抗菌加工には少なくとも可視光でも効果のある光触媒を利用すべきです。そのような光触媒の分類を、可視光応答型光触媒といい、光触媒コーティング剤として何種類か実用化されています。

ここで、「可視光応答型光触媒であれば何でも良いのか?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。なぜなら、可視光応答型光触媒の種類によって、効果の高さが異なるからです。

可視光応答型光触媒の中で、もっとも抗菌力が高いことで知られている成分は、銅ドープ酸化チタンです。

銅ドープ酸化チタンを弊社が世界で初めて発見したときは、たくさんの反響があり、大手企業や大学で追試が行われ、可視光下での効果の高さや抗菌の仕組みが解明されていきました。

長くなりましたが、要するに電車の車内を抗菌加工したい場合は、銅ドープ酸化チタンを使った抗菌・消臭コーティング剤を利用することです。

最後に、「コッソリとお教えすること」を約束していた、業者に見積もり依頼するときに、効果の高い光触媒コーティング剤を選ぶ方法ですが、業者さんに次の条件をお伝えください。

200lx(ルクス)のLEDの明るさでも抗菌力があることが証明された製品を使うこと

さらに付け加えるとするならば、「5年以上効果が持続すること」という条件を付け加えたならば、今のところ弊社の製品、もしくは弊社と取引のあるメーカーの製品のみとなります。

電車の整備士様や施工業者様で、イリス抗菌・消臭コーティング剤にご関心のある方に、50mL無料サンプルやSDS、製品カタログをご提供しております。

電車の抗菌加工なら、イリスまでお気軽にご相談ください。