室内の打ちっぱなしコンクリート壁は、オシャレな室内空間になりますが、湿気とカビの問題があります。
新築のマンションでも、最近のマンションはコンクリートの水分が多いのか、湿気が多いのでカビが問題となることがあります。壁紙を張っていても、壁紙にカビが発生します。
コンクリートは「内部がアルカリ性だからカビは発生しません」と言われますが、それは内部のことであって、表面にはカビが発生するのです。
コンクリートの部屋の中がカビ臭くなっていたら、カビが蔓延しているとお考えください。
さて、コンクリートにカビが発生した場合は、漂白剤などで清掃をしてから防カビコーティングをします。
使用する防カビコーティング剤は、銅ドープ酸化チタンを使った抗菌・消臭コーティング剤です。
銅ドープ酸化チタンは、LEDや蛍光灯といった室内の光が当たることで、カビ菌の活動を抑止したり死滅させたりすることができます。カビの匂いも消臭してくれます。
銅ドープ酸化チタンに銀イオンをハイブリッドして防カビ力をアップさせた抗菌・消臭コーティング剤もありますが、室内であればある程度の明るさの光があるので、銀イオン入りを使用しなくても、十分に防カビができます。
また、銅ドープ酸化チタンはナノサイズの酸化銅が、光が当たっていなくても、ある程度の抗菌や消臭をしてくれるので、無光でも触媒としての効果があります。
銀イオンを添加した抗菌・消臭コーティング剤は、お風呂場や地下室、押し入れの中といった、普段光を使用しない部屋の防カビ用として使用します。
コンクリート壁のカビ対策は、できれば新築のときに行なっておいた方が良いです。
新築ですと、カビが発生していませんから清掃しなくて良いことと、入居前であれば家具の移動が必要ないために、施工費用が安く済みます。

抗菌・消臭コーティング剤の塗装は、打ちっぱなしコンクリートであれば、スプレー装置を使ってそのまま塗装します。
弊社では、ABAC(アバック)温風低圧塗装機を利用しています。
壁紙が貼られた箇所も、基本的に直接塗装しますが、直射日光が当たる箇所のみは下地保護剤を塗布してからとなります。直射日光が当たる箇所は、光触媒の効果が強く出るので、壁紙の劣化が促進される恐れがあるためです。
室内コンクリート壁のカビ対策なら、イリスまでお気軽にご相談ください。