光触媒コーティング塗装で利用するスプレーガン

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イリス抗菌・消臭コーティングや、外壁防汚コーティングでは、用途別の光触媒コーティング剤を専用のスプレー装置を使って塗布します。

弊社が使用している装置は、ABAC(アバック)温風低圧塗装機です。次の写真は、ABAC温風低圧塗装機SG-91です。

ABAC温風低圧塗装機SG-91とスプレーガン

ブロワー装置

写真上側の青い装置がブロワー装置です。

AC100Vの電源コンセントを接続し、左上の赤いスイッチを押すと、装置が起動します。スイッチの横にあるつまみは、回転させるとブロワーの風量を調整することができます。

ブロワー装置の右横から空気がフィルターを通して入り、左側にエアホースが接続されていますが、そこから温風が噴き出す構造になっています。

内部に直流モーターが入っていて、それが回転して空気を送り出しています。使用するとカーボンブラシの摩耗があるので、いずれカーボンブラシの効果が必要となります。動作時間は、2,000~3,000時間です。

スプレーガン

エアホースの先にスプレーガンが接続されています。このスプレーガンは「PN-2A」です。

このスプレーガンは特殊な構造をしており、次の図のように、スプレーする液剤を包み込むように、エアカーテンが噴き出しています。

スプレーガンの構造。エアカーテンにより光触媒コーティング剤の塗着効率は約70%

エアカーテンが無いと、スプレーした液剤が飛び散ってしまうので、塗着効率が悪くなりますが、エアカーテンのお陰で、塗着効率は通常の2~3倍の約70%ほどになります。

塗布した光触媒コーティング剤の多くが、塗布面に付着するので、液剤のムダを少なくコーティング施工ができます。

スプレーガンに接続されている銀色の塗料カップに、光触媒コーティング剤を充填し、ブロワー装置の電源をONにして、トリガーを引いてスプレーします。

スプレーノズル

光触媒コーティング剤に使用するスプレーノズルは、φ0.3mm~φ0.5mmと、小口径ノズルを利用します。

小口径ノズルでないと、液剤を塗布し過ぎてしまい、均一なクリア塗装ができなくなります。

クリア塗装とは、透明な塗装のことです。クリア塗装ができないと、酸化チタンの白色っぽい塗布の後がうっすらと残るような模様が出てしまいます。

施工技術者は、模様が残らないように、均一に塗布する技術を有しているので、ご安心ください。

弊社では、ABAC温風低圧塗装機の光触媒コーティング施工用のセットを販売しております。詳細はABAC温風低圧塗装機SG-91光触媒塗装セットをご覧ください。