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光触媒(ひかりしょくばい)は、光が当たることで消臭ができます。その仕組みをご説明するのには、ちょっと難しい用語が出てきますから、ご容赦ください。
光触媒のよる消臭は、その表面に発生するOHラジカル(・OH)によって、匂い成分が酸化分解されるからです。
OHラジカルは強い酸化力を持つ活性酸素で、アンモニアや加齢臭の匂い(2-ノネナール)、新築の匂い(ホルムアルデヒドやアセトアルデヒドなど)といった匂い成分を酸化分解し、水や二酸化炭素といった匂いの無い、もしくは匂いの薄いものに化学変化させてしまいます。
ドラッグストアなどで市販されている消臭スプレーとは異なり、光触媒は匂いを根本的に消臭します。
OHラジカルが発生する仕組みですが、光触媒に光が当たると、その表面に電子が飛び出してきます。その電子が空気中の酸素を化学変化させて、スーパーオキシド(O2–)と言われる活性酸素になります。スーパーオキシドは、空気中の水(H2O)と反応しして、過酸化水素(H2O2)になります。過酸化水素はすぐに2個に分裂して、OHラジカルが発生します。
また、電子が飛び出したところには正孔(h+)が発生しますが、それが空気中の水から電子を奪うことでOHラジカルを発生させることもあります。
