可視光応答型光触媒とは?

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光触媒にはいろいろな種類がありますが、その種類の分類方法の一つに、「どのような光が当たったときに効果を発揮するのか?」という分類があります。

光触媒は、「光が当たったときに効果が出る」と言っても、光にも種類があります。

学生時代の理科で習った、虹を思い出してください。虹は美しい七色に光っていますが、太陽光が水蒸気のプリズム効果によって、七色になっているわけです。

これは、光の波長によるものです。光には波長があって、その波長で色が異なります。

次の図をご覧ください。この図は、光の波長の長さと色の関係を表したものです。

光の波長と色の関係

光の波長の長さが、380~400nmが紫色です。このnmは、「ナノメートル」です。

おおよそ、400~450が青色、450~500nmがシアン色、500~550が緑色、550~600が黄色、600~700が橙色、700~780nmが赤色です。

これらの光は、人の目で見ることができる光ですから、可視光と言われています。この光に反応して効果を発揮する光触媒のことを、可視光応答型光触媒というわけです。

380nmよりも短い波長の光は、紫外線とか紫外光と言われています。反対に、780nmよりも長い波長の光は、赤外線や赤外光と言われています。

光触媒の種類の中で、もっともよく利用されているのがアナターゼ酸化チタンです。アナターゼとは、酸化チタンの結晶構造の名称です。アナターゼ酸化チタンは紫外線にのみ反応するので、可視光応答型光触媒ではありません。

ですから、アナターゼ酸化チタンを室内で利用しても、抗菌や消臭といった効果はほとんどありません。

可視光応答型光触媒として、室内利用されている光触媒は、主に次の種類がございます。

  • 銅ドープ酸化チタン
  • 窒素ドープ酸化チタン
  • 鉄ドープ酸化チタン
  • 酸化タングステン

室内で利用する場合は、これらの内、どれでも使用しても効果はありますが、効果の高さに差があります。

これらの中でもっとも効果の高い可視光応答型光触媒は、銅ドープ酸化チタンです。他のものと比べて、10倍以上の効果の高さがあるため、銅ドープ酸化チタンを世界で初めて発見した弊社の技術スタッフは、当初はその効果を疑ったほどです。

銅ドープ酸化チタンの効果比較

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